発達障害やギフテッドの子どもたちの才能を伸ばすための教育形態の1つに、ホームスクールがあります。
面白いことに、スタンフォード大学の受験生のうちホームスクーラーの合格率は27%だったのに対して、学校に通っていた学生は10%程度だったというのです。
その差はなんと2倍以上!
ホームスクーラー方が合格率が高かったのです。
ホームスクールとは何なのか、ホームスクールの種類や特徴についてお伝えしていきます。
アメリカのホームスクールの種類
ホームスクールはその名の通り学校に通わず、家で学ぶ教育形態です。
アメリカではホームスクールで学ぶ発達障害やギフテッドの子どもたちのために様々な環境が日々構築されています。
日本では義務教育を家庭で行うことが認められていませんが、アメリカではすべての州で合法となっており、社会的にも認められています。
親子で学習計画を組立てるラーニング・アット・ホーム
ラーニング・アット・ホームは親や家庭教師が学校の先生の代わりとなり勉強を教えたり、または近年普及しているインターネットを使ってのオンライン学習教材で勉強したりなど自宅で学ぶ方法です。
家庭だけにとどまらずラーニング・アット・ホームでは地域の図書館や学校の施設を使用しながら学習することもあります。
ギフテッドの子は飛び級で進学していくことが多いため、大学の授業を受けに行ったり、大人や社会と触れ合う機会が多いです。
またアメリカならではともいえますが、こういったホームスクールで学習する子どもの親同士が集まって家族同士で小さなコミュニティーをつくり、子どもに教えるということも一部で行われています。
一緒に課外活動でボアランティアなどに参加することもありますし、人との関わりや環境の中で社会性も自然と身につけていきます。
学校の学習内容では、物足りないと感じている家族にとっても、ラーニング・アット・ホームは自由に学べ、親と子どもが一緒に必要な教育を個人に合わせて組立てていけるというのも魅力の一つです。
子ども自身で学習計画を組立てるアンスクーリング
ホームスクールの1つの方法としてアンスクーリングを紹介します。
アンスクーリングは親や家庭教師が何を勉強するかを決めるのではなく、その日に何をどれだけ勉強するかをすべて子どもが自分自身で決めるというものです。
ギフテッドの子どもは大人びている特徴があり、自分で考えて物事を決められる子がほとんどです。
ですので、実際学びたいことを自分で計画してどんな方法で何を学んでいくか組み立てることはさほど難しいことではないようです。
今、世界では様々なライフスタイルで生活している家庭があり、親が仕事で世界中を飛び回っている家庭では、子どもは学校には行かずに、ホームスクールで勉強しているケースもあります。
日本ではそのような家庭は本当にごくわずかだと思いますが、サンフランシスコに来てからは時折、みかけるようになりました。
天才発明家エジソンもホームスクーラー
ホームスクール出身者には優秀な人が多くいます。
発明家のエジソンもホームスクーラーとして有名です。
エジソンはたった3か月で小学校から追放されてしまいますが、その後はホームスクーラーとして家庭で学んでいました。
また、アメリカの大統領の32%はホームスクーラーであるという面白い調査結果も出ています。
そして最初にもお伝えしたように、スタンフォード大学の入学試験の結果からも、目を引く調査結果が出ています。
スタンフォード大学を受験したホームスクーラーの方が学校に通っていた生徒よりも2倍以上の合格率が高かったというのです。
この調査結果は驚きですが、これはギフテッドのホームスクールでの学習に確信や希望が持てる調査結果でした。
アメリカでは現在、学校に通っている年齢の子ども(5~17歳)のうちホームスクーラーは全体の4%いるといわれています。
ホームスクールを選択した理由は、ドラックやいじめなど学校環境に不安があったり、望むような学習内容を受けられなかったり、宗教に特化した教育を受けさせたかったなど理由は様々あります。
学校になじめなかったとしても、ホームスクールで勉強していくことは可能です。
子どもたち一人一人にあった教育環境で学習し成長していけることが何よりも大切となってきます。
今後、ホームスークラーは世界的にも増えると見込まれています。
それでは!