ついに日本でも公立学校で初めて渋谷区がギフテッド教育を行うことを発表しました。
日本ではこれまで公立学校でのギフテッド教育は行わていませんでした。
東京都渋谷区で始めるギフテッド教育はどのようなものなのでしょうか。
待望の日本初の試みをみていきましょう!
日本の教育革命となるか!?公教育初のギフテッド教育の全貌は?
2017年9月25日よりスタートする渋谷区のギフテッド教育。
優れた高い能力を持ちながらも、現在の日本の教育環境に馴染めない子どもたちのために、学習できる環境を確保する目的で作られました。
渋谷区でのギフテッドの定義は
全般的または特定の分野で高い能力を発揮する子ども
とされています。
1)ギフテッド教育の対象となる子どもは?
ギフテッドプログラムは、小学3年生から中学3年生までの特別な才能が認められるが、学級不適応等が見られる次のような子どもたちが対象となっています。
- 特別支援教室拠点校の巡回指導教員による指導を受ける児童
- 情緒障害等通級指導学級に在籍する生徒
- 長期欠席児童・生徒
(児童は小学生、生徒は中学生を指しています。)
お子さん本人と保護者が希望すれば参加することができます。
渋谷区のギフテッド教育は特別支援教育の一環として作られた渋谷区の事業のようです。
対象となる子どもは純粋なギフテッドではなく、2E(twice-exceptional)発達障害を併せもっているギフテッドのためのプログラムのようですね。
2)気になるギフテッドプログラムの内容は?
プログラムは渋谷区と東京大学先端科学技術研究センターとが連携して開発していきます。
東京大学先端科学技術研究センターは日本財団と共同で「異才発掘プロジェクト ROCKET」を2014年から実施しており、ROCKETのノウハウもプログラムに盛り込んでいくと伝えられています。
2017年度は9月25日から8回に渡って行われます。
すでに発表されているプログラム内容としては、書道家の武田双雲氏、ロボットクリエイターの高橋智隆氏を講師として招き講義を予定しているとのことです。
今後の渋谷区の取り組み
渋谷区ではギフテッドに限らず区立中学校に通う生徒を対象に「シリコンバレー青少年派遣研修」を行っています。各学校から2名の生徒、計16名が派遣され海外で様々な体験研修を行っています。
スタンフォード大学や世界最先端のIT企業での現場体験も予定されています。
今回導入された渋谷区のギフテッド教育は2Eの子どもたちが対象となり展開していきますが、今回の対象には入らない純粋なギフテッドへの対応は来年度以降必要があれば検討していく方針のようです。
2017年度の渋谷区のギフテッド事業の予算は1100万円。
正直、教育の予算としてはまだまだ確保できていないのが現状のようです。
ギフテッドや2Eのギフテッドの教育は日本でも需要が増えてくることでしょう。
渋谷区以外でも、日本全国で、公立学校でも私立学校でもギフテッドのためのプログラムや学校がこれから増えていくことを願っています。
それでは!
ギフテッドとはどんな子なのか詳しくはこちらの記事をご覧ください。
特別な才能を持つ「ギフテッド」とは?発達障害との大きな関係性
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アメリカギフテッド教育の種類〜4つの教育形態〜