発達障害の子どもはギフテッド(優れた才能を持つ子ども)である可能性があります。
ギフテッドに認定されると、アメリカではギフテッド教育が受けられる学校への転校を勧められ、必要な教育や支援を受けるようになります。
アメリカのギフテッド教育にはどのような特徴があるのでしょうか。
アメリカのギフテッドの学校では現在公立、私立に関係なく、「STEM教育」や「STEAM教育」を取り入れている学校が増えています。
今回はSTEM教育とSTEAM教育について紹介します。
国家戦略クラスの取り組みSTEA教育とは!?
STEM教育はアメリカだけでなく世界的に導入されている教育システムで、
・ Science 科学
・ Technology 技術
・ Engineering 工学
・ Mathematics 数学
に重点をおいた教育のことです。
この4つの頭文字をとって、STEM教育と呼んでいます。
この4点においては、アメリカ経済が今後発展していく上での重要課題とされており、理工系教育は国を挙げての国家戦略ともいえます。
創造的思考を鍛える動きSTEAM教育とは!?
従来のSTEM教育に代わって、ここ数年で導入が進んでいるのが
・Arts アート
を加えたSTEAM教育です。
・ Science 科学
・ Technology 技術
・ Engineering 工学
・ Arts アート
・ Mathematics 数学
様々な学校で従来のSTEM教育からSTEAM教育の導入へ切り替わってきています。
STEAM教育ではこれまでの科学、技術、工学、数学に重点を置きつつも、アートを加えることでより創造的思考力がさらに身に付くのではないかと期待されています。
実際にギフテッドの子どもたちが通う学校でもSTEAM教育が近年増えてきています。
教育の中にもより想像力がより求められるようになってきました。
“クリエイティビティとアートを全ての教育の軸に”
実際にどのような学校があるのでしょうか。
「アメリカギフテッド教育最先端に学ぶ 才能の見つけ方天才の育て方」石角友愛/ 文藝春秋(2016//6/30)
こちらの書籍ではニューヨークのとある学校が紹介されています。
ブルーマングループの創設者が立ち上げた、「ブルースクール」という私立の学校です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ブルーマンは顔を真っ青に塗った「ブルーマン」が、音楽や演劇など様々なパフォーマンスを展開する舞台のことです。
このクリエイティブ集団を生んだ方が設立した学校です。
ブルースクールでは“クリエイティビティとアートを全ての教育の軸にする”というブルーマングループ創設者の教育理念が大きな注目を集めています。
授業の内容は
・ 幼稚園で海賊の格好をして水について学ぶ
・ 5年生でクラスでハーレム地域の発展を学ぶ一環でジャズクラブを立ち上げる
などユーモア溢れる授業を行っています。
ブルースクールのホームページ:Blue School
http://www.blueschool.org/middle-school/
ギフテッドの子どもたちが通う学校にも様々な特色のある学校が年々増えてきています。
IQ145以上の子どもたちの学校。
マスキッズのための数学に特化した学校。
アメリカでは希望する学校へ行くために、引っ越しをしたり、倍率が高い学校もたくさんありますので、受験をしたりということもみられます。
いかがでしたか?
アメリカのギフテッド教育について知っていただけましたでしょうか。
ギフテッドの学校について今後もお伝えしていきます。
それでは!