今回は発達障害についてよく質問されるQ&Aについてまとめてみました。
お子さんがアスペルガー症候群、ADHD、LD(学習障害)などの発達障害と診断された、もしくは発達障害かもしれないという方へ。
Q&Aで発達障害についてお伝えしていきます。
目次
Q1.子どもが発達障害と診断されました。発達障害は治療を受ければ治るものなのでしょうか?
→A.発達障害は先天性の障害のため、治ることはありません。
しかし、一人一人にあった教育(治療や訓練)を続けていくことで、苦手なところができるようになることも大いにあります。
例えば、小学校低学年でLD(学習障害)と診断され教科書を読むことができなかった子が支援を受けることで、小学校卒業時には他の子と変わらないくらいすらすらと教科書を読めるようになったという例があります。
また、自閉症スペクトラムと診断され言葉がなかなか出ず、人とコミュニケーションを取るのが苦手だった子が言葉やコミュニケーションについて学習を続けるうちに会話がスムーズにできるようになり、人と話すことが以前よりも増え、上達したという例もあります。
日本では、発達障害とわかると、特別支援学級につながることが多いですが、発達障害という側面だけでなく、ギフテッド(才能)を合わせ持っているというとらえ方も広まりつつあります。
今は発達障害をサポートする習い事形式のスクールや発達障害のお子さんを持つ親御さんによる支援コミュニティーなどもあります。
発達障害かもしれないと思った際は専門機関に相談に行ったり、病院を受診することが大切です。その際必ず一つの機関に絞らず複数行かれることをおすすめします。
Q2.子どもが発達障害と診断され、今後が不安で仕方ありません。正直認めたくないとも思ってしまいます。障害者として生きていくしかないのでしょうか?
→A.発達障害だからといってお子さんの人生を諦める必要はありません。
お父さん、お母さんが不安そうにしているとそれは自然とお子さんにも伝わってしまうものです。
不安に思うこともたくさんあると思います。
知らないことがあると、つい不安になってしまうものです。
もちろん、発達障害の子には苦手で、できないこともあります。
できないことに注目して、よくしていこうとすることも大切ですが、それよりもできること、強みを伸ばしてあげることが大切です。
発達障害についての情報を本やインターネット、コミュニティーなどで集め、発達障害の特徴や、可能性について知ってもらえたらと思います。
発達障害の子ども達には秘められた可能性が広がっています。
アスペルガーの子はIQが高かったり、ADHDの子は持続しないと思われてしまいがちですが実は興味のあることについてはとことん打ち込んだり。
才能や特性については詳しくは違う記事で紹介しているので、そちらも合わせて見ていただけたらと思います。発達障害に対しての考えが変わるかもしれません。
特別な才能を持つ「ギフテッド」とは?発達障害との大きな関係性
Q3.発達障害は遺伝するのでしょうか?父親を見ていて「ADHD」なのではないかと思っていましたが、自分自信も似たようなところがあり、セルフ診断などを見ると当てはまるところがあります。親子で遺伝する可能はあるのでしょうか。
→A. 発達障害の遺伝に関しての研究は現在も行われています。発達障害は遺伝の可能性はあると考えてよいでしょう。
両親のどちらかが発達障害を持っている場合、その子どもが発達障害になる確率は高くなります。兄弟で発達障害ということもあります。
特に発達障害のグレーゾーンの人の場合、大人になっても気づかず生活を送っていることがあります。
私自身、親子でアスペルガーですし、現在住んでいるサンフランシコには親子で発達障害という家庭がいくつもあります。
いかがでしたか?
今回はよく受ける質問にお答えしました。
日本でもここ数年で発達障害への認識が広がり、言葉をよく聞くようになりました。
Q&Aについて、また書きたいと思います!
それでは。