アスペルガー症候群は自閉症と合わせて、自閉症スペクトラムとも呼ばれる発達障害のひとつです。
アスペルガー症候群ではIQが高い子どもがしばしば見受けられます。
そして、アスペルガー症候群の子は数学やプログラミングの能力が高く、得意であるとも言われています。
今回はアスペルガー症候群の特徴や、能力の強みについて紹介していきます。
アスペルガー症候群とは?
アスペルガー症候群は、高機能自閉症とも呼ばれ、自閉症とともに、発達障害の種類の中では、自閉症スペクトラムに分類されます。
英語ではASD(Autism Spectrum Disorder)と表記されています。
特徴としては、
- 基本的に言葉の発達の遅れはない
- コミュニケーションの障害
- 対人関係、社会性の障害
- パターン化した行動、興味・関心のかたより
- 言語発達にくらべて不器用
などがあげられます。
アスペルガー症候群は、コミュニケーションの障害とも言われていますが、だからといって共感する力や、社会的思考スキルがまったくないかというと、そうゆうわけではありません。
もちろん程度の違いはありますが、皆無というわけではなく、自身でも幼い頃から人とのコミュケーションについて苦手意識を持っている子もいます。
中には、大人になっても自覚症状が全くない人もいますが、極端にアスペルガー症候群だからといって、人とコミュニケーションが全く取れないということでは必ずしもありません。
アスペルガー症候群の子は数学やプログラミングが得意なのか?
アスペルガー症候群を含め、発達障害は「脳の障害」ということが研究からわかっています。
発達障害の子は、脳の一部に違いが発見されています。
また、アスペルガーの子はしばしばIQが高い可能性があります。
ギフテッドは一般的にIQ130以上(IQ上位2%程度)とされていますが、ギフテッドの中には、アスペルガー症候群を合わせ持っている子がいます。
実際に、海外のアメリカ、カナダ、ヨーロッパのギフテッドの学校では、アスペルガー症候群であり、かつ才能をもっている子もいます。
日本でも東大医学部にはアスペルガーの生徒が多いと言われています。
ある研究では、アスペルガー症候群は感情的な表現をすることよりも、ロジカルに規則性を持ったものごとを整理し、考えることを得意としている傾向が見られました。
そのことからも、アスペルガーは規則性を持った数学やプログラミンで力を発揮することが多いようです。
コミュニケーションが苦手だからこそ、あえてコニュニケーションの力をつけようと、数学やパソコンを与えるのを避けるという親御さんもいらっしゃいますが、この分野で力を発揮する可能性があるということ。
そして、アスペルガーの子は知的好奇心が満たされないと満足しないため、退屈を感じてしまうという特性を考えると、興味を持ったものを与えていくことが大切になります。
満足のいく、学習や大人になってから仕事につけるように、お子さんがアスペルガー症候群であったり、その可能性がある場合、数学やPC、プログラミングを挑戦する機会を与えてみてはいかがでしょうか?
AI時代やシンギュラリティ(技術的特異点)の到来にアスペルガーの子が力になることでしょう。
それでは!