孫正義氏が2016年12月に設立した「孫正義育英財団」。
日本の才能ある若者を全面的に支援する財団です。ソフトバンクグループとは関係なく、支援はなんと孫正義氏の私財からされています。
日本のギフテッド(才能あふれる子)が心ゆくままに学べる環境の1つが孫正義育英財団です。
今回は孫正義育英財団についてご紹介します。
目次
異才を発掘し支援、孫正義育英財団とは?
孫正義育英財団は日本では知らない人はいないであろう、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏が2016年12月に創立。
2018年3月には公益認定を受け、公益財団法人 孫正義育英財団となりました。
財団はあくまでソフトバンクグループとは関係がなく、孫正義氏の私財で運営されています。
財団の目的
財団の目的は
未来を創る人材の支援
「高い志」と「異能」を持った若者に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献する
孫正義育英財団 | Explore the unlimited potential HPより
才能を人類の未来のために活かしてほしい。
その力を持った若者が財団生として選ばれ、才能を開花させるための十分な教育が受けられるよう支援がされます。
人類の未来に貢献なんて、壮大すぎて周りの人にいったら、笑われてしまうかもしれない。
でも創設者である孫さんも、財団生も本気で人類の未来について考えている。
そんな場所です。
役員は日本を代表する錚々たるメンバー
創設者の孫正義氏をはじめ、役員を務めるメンバーは日本を代表する人物です。
副代表理事にはiPS細胞の研究で世界の研究者として知られている京都大学iPS細胞研究所 所長 山中伸弥教授。
理事には東京大学総長の五神真氏。
株式会社みずほフィナンシャルグループ 取締役会長の佐藤康博氏。
評議員には日本将棋連盟棋士の羽生善治氏がメンバーとして財団が構成されています。
その道のプロフェッショナルであり、世界で活躍されている方々です。
気になる、財団生の対象となる若者とは?
孫正義育英財団の財団生の対象となるのはどのような若者なのでしょうか?
財団生になる資格を得るためにはいくつかの条件があります。
応募と選考
まずは選考です。年齢は応募の時点で25歳以下。
次の応募資格いずれかを満たしている者が対象となります。
- 分野は問わず、国際大会または全国大会規模のコンテストにて優秀な成績を収めた方
- 国際的に通用する資格を所持、または団体に所属している方
- 学業や研究活動において、明らかに秀でた成績や成果を持つ方
- 起業準備中又はすでに自身の経営する事業にて業績を出している方
- 本財団事務局の論文選考で優れた思考を発揮している方
一次選考:書類審査
二次選考:面接審査・プレゼン審査
最終選考:プレゼン審査
準財団生合格
準財団生の資格を得て、正財団生へ
選考に合格すると、準財団生資格を得ることができます。
期間は認定から1年間。1年後に正財団生認定の是非の選考が行われ、合格すると正財団生となります。
準財団生の認定を受けてから5年間、正財団生として支援を受けることができます。また有効期限の満5年を迎えた時に希望者は選考をした上で、正財団生の資格を延長することもあります。
現在の準財団生の人数と年齢
2017年度は96名の準財団正が在籍。
最年少は8歳から26歳の若者が在籍しています。
孫正義育英財団の活動
財団では、分野を問わず自らの才能を存分に開花させて志を実現することができるよう、様々な支援が行われています。
財団の活動は大きく分けると2つ
1)場の提供
2)支援金給付
場の提供
専用施設を無償で利用することができます。施設には専門書などの書籍やガジェットも設備されています。
新しい価値観や最新テクノロジーに触れられる環境。そして仲間と交流できる施設・機会を提供されています。
年齢も専門性も違う財団生が交流を深めています。
財団主催のイベントへの参加もでき、著名人の講演会や財団生の交流のためのイベントも行われています。
支援金の給付
財団生のうち希望者に対して進学、留学にかかわらず、必要に応じて全員に支援金が給付されます。
財団生のひとりひとりと面談をしながら、学費、留学のための渡航費、生活費、研究費などを支援します。
給付された支援金には、原則として返済の義務はなく、また進路についても財団生本人の自由としており、財団生は選択肢の自由が与えられています。
いかがでしたか?
才能をもっていても、学ぶ環境がなかったり、資金的に厳しかったり、様々な理由で本来の才能を開花させられずにいた子ども達や若者にとって、とても貴重な場となることでしょう。
日本ではギフテッドの支援が少ない中、日本から世界で活躍する人材を支援する孫正義育英財団。これから、人類の歴史に刻まれる発見や革命を起こす人物が日本からも多く誕生していくことを願っています。
それでは!