アメリカのサイエンスフェア最高峰、『インテル国際学生科学フェア(Intel ISEF)』。
地方でのサイエンスフェアを勝ち抜いた学生たちが一堂に集まる、高校生の国際科学オリンピックです。
インテル国際学生科学フェアでは、学生とは思えないほどの研究内容が毎年発表されています。
学生たちが生み出したアイディアや研究は国や企業、有名大学など、様々な機関で注目され研究者や専門家を驚かせています。
今回はそんなインテル国際学生科学フェアについて紹介します。
世界中から1800人以上の高校生が集結!
1950年にスタートし、約70年続いている歴史あるサイエンスフェアです。
アメリカの非営利団体サイエンスサービスによって「National Science Fair」が始まり、1960年に「International Science and Engineering Fair (ISEF)」と改称。
1997年よりインテルがメインスポンサーとなり『インテル国際学生科学フェア(Intel ISEF)』となりました。
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは学生たちによる、研究の成果を発表するサイエンスフェアが開催されます。
地域や州で開かれるサイエンスフェアやコンテストで優勝した学生にインテル国際学生科学フェアの出場権が与えられます。
75カ国を超える国と地域から選ばれた1800人以上の(9~12グレード)の高校生が集まります。
毎年5月に開催され、会場では、割り当てられたブースに研究内容のパネルや実験装置が展示されます。
審査は、審査員にプレゼンテーションをし、質問に答えるというものです。
出場者の5人に1人は特許を申請すると言われています。
賞金総額は400万ドル以上!
Intel ISEF 2018 Highlights
総額で400万ドル(4億円)を超える賞金・賞品や、奨学金が受賞者には送られます。
22の分野ごとに、1等賞から4等賞までの優秀賞が授与されます。
賞金は1等賞3000ドル、2等賞1500ドル、3等賞1000ドル、4等賞500ドルです。
1等賞の中で最も優秀なプロジェクトに部門最優秀賞が授与されます。
2018年は55以上の企業・団体から奨学金やインターンシップを含む300以上の特別賞が用意されました。
22の研究カテゴリーはこちら
- 動物科学
- 行動社会科学
- 生化学
- 生命医科学・健康科学
- 生体医工学
- 細胞・分子生物学
- 化学
- 計算生物学・バイオインフォマティクス
- 地球環境科学
- 組込みシステム
- エネルギー: 化学的
- エネルギー: 物理的
- 機械工学
- 環境工学
- 材料科学
- 数学
- 微生物学
- 物理学・天文学
- 植物科学
- ロボット工学・知能機械
- システム・ソフトウェア
- トランスレーショナル医科学
参加する学生は多様性に溢れています。
ギフテッド校出身の学生が多い中でも、公立高校から出場する学生もいます。
アメリカの少年院の中にある学校、イーグル・ポイント・スクールからも出場があり、過去に受賞を果たしています。
もちろん日本からも出場し、賞を受賞しています。
科学の力で未来を変える。そんな学生たちの今後に期待が高まります。
それでは!