世界中で驚愕!
アスペルガーの子が持つ才能について紹介します。
アメリカに住むクリス・ベイカーくん14歳はアスペルガーを併せもったギフテッド、2E(twice-exceptional)の少年です。
アスペルガーアーティストのクリスくんが描く絵があまりにもすごい!と話題を呼びました。
ベイカーくんの絵は、誰もが写真と見間違え絵だと気付いた瞬間、はっと息を飲むような驚きと感動があります。
この絵を描いたのが14歳の発達障害の少年だということは誰もが想像できることではありません。
アスペルガー天才少年の幼少期とは
クリスくんはどんな幼少期を過ごしてきたのでしょうか?
クリスくんのお母さんの話によると3歳までは他の子と比べて目立った違いはなかったそうです。
しかし、幼稚園に行くようになると違いが明らかになってきたといいます。
クリスくんは他の子とは一緒に遊ぶことができず、いつも一人でいることが多くなりました。
幼稚園では他の子と同じようにできず暴れまわっており、クリスくんのお母さんもそんな我が子を見てどうしたらいいか当時は分からなかったと振り返ります。
発達障害のお子さんを持つ親御さんの悩みとしてよく聞かれるお子さんの様子ですね。
クリスくんはアスペルガーの子の特徴が幼い頃からよく現れていました。
学校が合わずホームスクーラーを選択
http://www.itv.com/news/wales/2015-08-27/teenage-artist-with-aspergers-syndrome-draws-stunning-photorealistic-pictures/
中学校に上がると、クリスくんは授業ごとに一人で教室を移動しなくてはならなくなりました。
移動教室が困難で学校生活でつまずいてしまい、行きにくさを感じるようになったといいます。
クリスくんは学校側のサポートもほとんど受けられず、クリスくんのお母さんは先生に何度もアスペルガーであり発達障害であることをお話しました。
しかし、「同じ年の子はそんなこと出来て当たり前だ。」と言われてしまい、先生からはアスペルガーのことを全くわかってもらえなかったといいます。
周りの子と比べてできなきことばかりに注目されていまい、いいところになかなか目を向けてくれない。
これは、日本の学校でもよくあることですよね。
実際に同じ想いや悩みを抱えている親御さんも多くいることと思います。
アメリカでは現在、発達障害やギフテッドの子どもたちへの支援は世界でトップクラスです。
しかし、一方で田舎の学校ではまだ十分ではなく、残念なことにクリスくんの学校はアメリカの中で発達障害についての支援や担任の先生の理解が薄く、学校生活において適応性がないと判断されてしまいました。
クリスくん親子は学校で無理を強いられるよりもホームスーラーになることを選択しました。
ホームスクラーになったことで才能が開花!?
http://www.itv.com/news/wales/2015-08-27/teenage-artist-with-aspergers-syndrome-draws-stunning-photorealistic-pictures/
そして、ホームスクラーになったことが転機となり、クリスくんのアーティストとしての才能が開花し始めました。
彼は独自性を発揮し、作品を創り出すようになりました。
鉛筆を芯の太さ別に使い分けて、何時間もかけて1つの作品を描きます。
アスペルガーの特性には、
□ 視覚から入る情報の記憶力が優れている
□ 観察力に優れている
□ 集中力がある
などがありますが、
アスペルガーの才能を大いに発揮した実例がクリスくんの才能といえます。
クリスくんは現在学校に通わずフリーランスのアーティストとして活動しています。
理解されずに苦しんだ時期もあり、学校から離れるという大きな決断は大変なものだったと思います。
そこから抜け出したことで才能を伸ばすことができたというのは、一つの例として親である私もとても参考になるものです。
学校に通う、通わないどちらがいいということではなく、発達障害のお子さんを持つ親御さんや、お子さん自身にとっても納得のできる選択ができる社会になればと心から願います。
発達障害を持っていても、素晴らしい可能性があるという希望となるニュースでした。
それでは!