発達障害の症状は食事の摂り方で改善できます。
今回は食事の摂り方の中でも「食品添加物」と「砂糖」における、発達障害の症状との関係性についてお伝えしていきます。
食事からのアプローチは目に見えて誰でも取り組める内容なので症状の変化は少し時間はかかりますが、しっかり続ければ3週間程度で変化が現れ、わかりやすいとされています。
サリチル酸塩の除去でADHDの症状軽減!?
トム・ハーマン著の『ADD/ADHDという才能』の記載によると、
アメリカの小児科のアレルギー専門医であるファインゴールド医師の研究で、ファインゴールド医師のところに訪れる、皮膚疾患特に乾癬(かんせん)という慢性の皮膚角化疾患の子ども達に食事療法を行ったところ皮膚のかさつきやただれがなくなったといいます。
その食事療法は食品添加物の摂取を控えるという内容で、食品添加物の中でも特に「サリチル酸塩」というものの除去を行いました。
サリチル酸塩は食品中の添加物として多く使われているアスピリンに似た化合物です。
そしてファインゴールド医師のもとに通っていた乾癬(かんせん)患者の多くの子ども達がなぜかADHDの症状を持ち合わせており、この食事療法により、ADHDの特徴である多動性が見られなくなり、落ち着きを見せる子ども達が増えたといいます。
このことから、食品添加物とADHDの症状の改善の関係性が示唆されるようになりました。
ただ、これは必ずしも当てはまるものではなく、その後同じように調査をした結果、ADHDの症状が改善しないケースもあったようです。
確定とまではいかなかったものの、食品添加物の摂取とADHDの症状の軽減には関係性がありそうです。
参考:『ADD/ADHDという才能』トム・ハーマン著 片山奈緒美訳 株式会社ヴォイス
安らぎホルモンセロトニンを求めて砂糖を摂取
またそもそもADHDの人は砂糖に対して波ならぬ欲求を示すという報告があります。
それはADHDの人はセロトニンという安らぎホルモンを求めて砂糖を摂取してしまうというのです。
砂糖を摂ることで落ち着くという感覚を得ることができます。
ただ、この砂糖は摂りすぎると、健康を害してしまい、低血糖を起こし情緒が不安定になったり、過剰なお菓子の摂取などで太りってしまったりということが起こります。
なので、もし甘いものが欲しくなった時はフルーツにしたり、白糖ではなく黒糖を使ったおやつにするなどがおすすめです。このような工夫で比較的緩やかに血糖値を上げていくことができます。
ADHDの人はどうしても特性的に砂糖を求めてしまう性質のため、それを理解した上で食事についても考えていけたら良いですね。
子どものうちは特にシュガーハイとも呼ばれているようにチョコレートなどのお菓子を一気に食べ、その後低血糖になりだるくなってしまったり、依存性もあるためなくなると欲しくなり、泣き叫んでしまうという症状が発達障害にかかわらずあります。
お子さんが幼い場合、特におやつの食べ方には注意をしてみてください。
それでは!