発達障害、特に自閉症の子どもたちへの療育支援として度々紹介されているヒューマノイドロボット「NAO」。
「NAO」はどんなロボットなのでしょうか。また療育支援では今後どのような活躍が期待されているのでしょうか。
今回はヒューマノイドロボット「NAO」について紹介します。
「NAO」の誕生はPepperよりも早かった!?
「NAO」はSoftBank Robotics社(ソフトバンクロボティクス株式会社-ソフトバンクグループの子会社)が開発した最初の人型ロボットです。
同じくSoftBank Robotics社で開発され、有名になったのが、皆さんご存知のPepper。
実はPepperよりも「NAO」の方が早く誕生していたんです。
NAOは2006年に開発され、2008年に販売がスタートしました。
現在世界では9000体のNAOが、特に研究・教育の分野で活躍しています。
NAOはどのような想いあって誕生したのでしょうか?
日々の教育活動で教師を支援するとともに、新しい教育ツールを提供し、子供たちの友達となる目的で開発されたものです。
NAOは身長58cm、体重5.4kg小型で小さな子どもたちにも人気です。
NAOは「Ask NAO」が掲載され自閉症の子どもたちのもとへ!
NAOは、療育の分野でさらに活躍するために、「Ask NAO」(AskはAutism Solutions for Kidsの略-Autismは自閉症の意)自閉症療育プログラムを掲載。
療育プログラムのアプリケーション「Ask NAO」が搭載されたNAOと、NAOを操作するタブレット「Ask NAO Tablet」によって構成されています。
自閉症の子どもたちは、NAOを通じて繰り返し学習をしたり、コミュニケーションスキルの育成支援を受けることが可能になりました。
「Ask NAO」の主な機能
4つのカテゴリのアプティビティを提供
- 教育用ゲーム
NAOがクイズを出し、正解するとNAOが褒めてくれる - 身体活動
NAOの関節自由度を活かした、ヨガなどの動作を使ったアクティビティ - 読み聞かせ
読み聞かせを行い、子どもの注意力を刺激する - ご褒美
子どもが学んだあとに、NAOがダンスなどを行い、子どもを楽しませるアプリ
楽しめながら学べるアプリです。
テクノロジーを駆使して誕生したヒューマノイドロボット「NAO」いかがでしたか?
日々、テクノロジーは進化し続け、ロボットが家庭や学校に当たり前のようにいる時代もそう遠くないかもしれません。
発達障害の子どもたちのためのロボットやアプリケーションの開発に今後も注目です。
それでは!
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