発達障害は治すことができない先天性の病気であるとされています。
しかし、発達障害の症状が食事で改善できるというのです。
アメリカでは発達障害と食事についての記事は見かけたことがありましたが、日本ではまだほとんど知られていません。
そこで今回は発達障害と食事についてお伝えしていきます。
食事で改善3つのポイント!
発達障害の食事のポイントを早速ご紹介していきます。
1)食品添加物は控える
食品添加物は自然のものではなく、人工的に作られた化学物質です。
人の身体は人工的な化学物質を消化する際に多くの消化酵素を使って分解しようとします。
それもそのはず、本来人間は自然のものを食べており、化学物質を消化するためには作られていません。
大量の消化酵素を使うと負担が大きくなり、身体はとても疲れてしまいだるさが残ってしまいます。
特に小さいお子さんの場合、大人よりも身体への負担が大きいため、食品添加物を多く含む、スナック菓子やカップラーメン、清涼飲料水は避けることをお勧めします。
2)パンやパスタは食べない
発達障害の中でも特にアスペルガー症候群ではパンやパスタなどの小麦粉料理を控えた方が体調も症状も落ち着くという調査結果があります。
これは小麦粉に含まれるたんぱく質「グルテン」によるものです。
グルテンはグルテニンとグリアジンという2つのたんぱく質からできています。
これらのたんぱく質は完全に消化されにくく、グリアジンが血液に乗って脳にたどり着くと、頭がぼーっとしたり、神経伝達が乱れ、精神的に不安定になったりという症状がみられます。
またグルテニンとグリアジンは腸内環境にも関係しており、これら2つは腸内の悪玉菌を増やし、善玉菌を減少させてしまう働きがあります。
腸内環境が乱れると、腸内で生成される安らぎホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が減り、精神的に不安定になりやすくなります。
アスペルガーはもともと代謝異常の傾向がありますが、腸内環境の悪化は便秘を引き起こしさらに代謝を下げてしまう危険性があります。
3)砂糖の摂取を減らす
発達障害の人は低血糖を起こしやすいため、砂糖の摂取を配慮することで症状の改善が大きく見られることがあります。
低血糖は脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足している状態のため、頭が働かずぼーっとしたり、また無気力や疲労感などがみられます。
低血糖がなぜ起こるかというと、人の身体は糖類を摂取すると一気に血糖値が上がります。
すると急速に上がった血糖値を下げようと今度は血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌され、これにより低血糖状態になってしまうのです。
急速な血糖値の上昇を防ぐためにも市販の甘いお菓子や清涼飲料水は避けた方が良いです。
ただし、糖類を全て摂取しないというわけにもいきません。
そこで血糖値をゆるやかに上げるためのちょっとした工夫をご紹介します。
白米、小麦粉、白砂糖は吸収が良いため、血糖値も上がりやすいです。
一方、玄米、全粒粉、黒砂糖は精製されていない分、消化吸収に時間がかかり、ゆるやかに血糖値を上げていきます。
急激な血糖値の上昇を避けるためにこのような食材を食事に取り入れることをお勧めします。
いかがでしたか?
特に砂糖と小麦粉製品を控えるようになってから、落ち着きが見られたり、体調が良くなったりといった変化が見られている例も数多くあります。
我が家でも、3つポイント実践してみようと思います。
それでは!