アメリカのギフテッド(才能溢れる子)が通う学校では、私の娘のようにアスペルガーをはじめ、発達障害を併せ持った2eの子ども達がたくさんいます。
そして、発達障害を併せ持ったギフテッドの子どもに共通した特徴について学校を通して見えてきたものがあります。
今回はアメリカの学校から見えたギフテッドの特徴についてお伝えしていきます。
社会性と情動的知性を育てるSEL
アメリカのギフテッドのための学校では
- 知的好奇心
- 探究心
- 創造的思考
- 判断的思考
を育てるカリキュラムが組まれていますが、これらに加えて
- 感情的教育
- SEL(Social and Emotional Learning)と呼ばれる社会性と情動的知性を育てるプログラム
に力を入れて取り組んでいます。
SEL(社会性と情動の学習プログラム)は欧米諸国で注目され、導入されているプログラムです。
社会性と情動的知性を育てることで、学力が向上したり、また非行に走ることを予防できたりといった効果があります。
イリノイ州では州の取り組みとしてSEL(社会性と情動の学習プログラム)の効果が出ています。
アメリカの他にはデンマーク、スウェーデン、イギリスでも導入されています。
SEL(社会性と情動の学習プログラム)は80種類ほどあるプログラムで薬物防止など様々なプログラムがあります。
さらにSLEを受けることで
- 自己への気づき
- 他者への気づき
- 自己コントロール
- 対人関係
- 責任ある意思決定
- 生活上の問題防止の能力
- 人生の重要事項に対処する能力
- 積極的、貢献的な奉仕活動
とこの8つの社会的能力が育ていくことが期待されています。
SEL社会性テストの結果が語るギフテットの特徴
このSEL(社会性と情動の学習プログラム)ではSELテストといって子どもの社会性をはかるテストがあります。
このテストの結果がギフテッドの子ども達が通う学校では他のアメリカの学校に比べて大きな違いが見られました。
SELテストは8点満点ですが、娘の通う学校ではなんと平均値が0.2点でした。
これは社会性に乏しいことを表しています。
IQは非常に高いですが、日本でなら変わってると言われてしまうような子ども達ばかりです。
でもこれがギフテッドの子ども達なんです。
日本でなら、どんなに頭が良くても、社会性に欠けているとその点にばかり目が向いてしまいがちです。
優秀だけど、将来どうやって社会になじんでいったらいんだろうか、などと心配事ばかり膨らんでいってしまいます。
しかし、アメリカではそう言った事は日本と比べてさほど気にしていません。
それよりも、ギフテッドの子を持つ親御さんはお子さんの持っている力をいかにして伸ばすかに力を入れています。
望む教育を受けさせてあげられるように。
好きな高校や大学に進学できるように。お子さんをサポートしています。
「苦手なところよりも良いところを伸ばす。」
とてもシンプルな考えで子どもの行く道を見守っています。
それでは!