発達障害の子どもたちは社会から問題のある子とされてしまいがちですが、特別な才能を持ったギフテッドである可能性があることがわかっています。
ここ数年、発達障害とギフテッドの関係性について研究が進められています。
日本ではギフテッドというとIQが高く、海外で飛び級をして進学していく天才児という印象がありますが、IQの高い子どもたちはもちろんですが、実際はそれだけを指している言葉ではありません。
では、ギフテッドにはどのような特徴が見られるのでしょうか。
目次
ギフテッドに共通する7つの特徴
ギフテッドは“知性、創造性、芸術性、学問、リーダーシップ、運動能力”のうちどれか1つでも秀でた能力を持ち合わせている子をギフテッドと呼んでいます。
得意な分野は1つの場合も複数の場合もあり、それぞれ個人で違いが見られるのですが、どの分野で秀でていても多くのギフテッドに共通する特徴があります。
ではさっそくギフテッドに共通する7つの特徴を見ていきましょう。
1)優れた記憶力
ギフテッドは記憶力がとても良いです。
特に視覚的情報を瞬時に記憶するので、記憶するスピードも早いですし、一度覚えると忘れません。 だいぶ前に話した話の内容や、一度行ったことがある場所などを鮮明に覚えています。
2)物事を学ぶのが早い
ギフテッドは同じ年齢の子どもと比べて何をしても学ぶのが早いです。
推理力や洞察力にも優れており、学校の授業は同じ年の子よりも早く理解してしまうため、物足りなく感じることが多いです。
ギフテッドは何でもそつなくこなしますが、発達障害を併せ持ったギフテッド(2E)の子の場合は発達の凸凹が見られるため、ある特定の分野は全くできないということがあります。
ですから、ギフテッドが必ずしもどの分野の勉強もできるというわけではありません。算数はすごく得意な一方国語が大の苦手なんてこともあるのです。
3)語彙が豊富でよく喋る
子どもとは思えないくらいの語彙力があります。
図鑑や本を読むのが好きでどんどん言葉を吸収していきます。大人顔負けの語彙力でよく喋るのが特徴です。
4)完璧主義
ギフテッドは完璧主義であるため、目標やゴールの設定を決めたら着実に取り組むという特徴があります。
さらにギフテッドは好奇心が旺盛なため、これだ!とはまったことに対して向上心が強く、学習意欲も高いです。
完璧主義であるがために自分に対しての評価が厳しく、小さなミスも許せないという一面を持ち合わせています。
繊細でナイーブでもあるため、小さなミスがストレスにならないように周りの大人たちによる心のケアが必要です。
5)正義感が強い
規則やルールをしっかり守る傾向があります。ダメなものダメといったように、決まりごとに反することは許せないのが特徴です。
ただし、社会や学校生活の中でも一貫性のないことや理不尽なことに対しては疑問を持ちます。
社会情勢にも関心が高く、独自の意見を持っています。
6)集中力が高い
長い時間継続して集中できる力を持っています。
好奇心からどっぷりとはまってしまい、気づいたら数時間経っていたなんてことがあるわけです。
ギフテッドは時間も忘れて没頭するストイックさを持っています。
ただし、これは興味の持っているものごとに対してです。 興味のないものは取り組もうともしない子もいるので全てのことに対して高い集中力を発揮するわけではありません。
7)深い話が好き
同じ年の子と話すよりも大人と難しい話をすることを好みます。
同じ年の子の話を聞いていても興味を持てず、幼くて話の内容もつまらないと感じていることが多いようです。 ギフテッドは哲学や専門性の高い学問に興味を持ち掘り下げて話すことを好みます。
ギフテッドに共通して見られる7つの特徴についていかがでしたか。
お子さんに見られる特徴はありませんでしたか?
ギフテッドの特徴として参考にされてください。
ギフテッドの子どもたちはよく考え頭を働かせる子が多いです。そのため疑問に持ったことを「どうして?」「何で?」とよく聞いてきます。
お子さんの興味や探究心から湧き出た問いにはぜひ答えてあげてください。
否定してしまうと聞くことは悪いことなんだと思い、疑問に対して問いを持つことをやめてしまうことがあります。
問いこそがクリエイティブな脳作りにつながり、ギフテッドの才能を伸ばすことにつながります。
それでは!
ギフテッド判定チェックについてはこちらの記事をご覧ください。
ギフテッド判定チェック