発達障害の子どもには、さまざまな特徴が幼い頃からみられます。
例えば、一晩中夜泣きがひどい、なかなか寝ない、睡眠時間が短いといったことが顕著に見られる場合、それは発達障害によるものかもしれません。
目次
発達障害の子にみられる8つの特徴
今回は、睡眠障害をはじめ、発達障害の子に見られる特徴を8つお伝えしていきます。
いずれかの症状が顕著に見られる場合、発達障害の可能性も考えられます。
セルフチェックとしても役立ちますので、参考にされてみてください。
ではさっそくみていきましょう。
1)夜泣きがひどい、寝つきが悪い
発達障害の子どもの特性の一つに夜泣きがひどい、寝つきが悪い、すぐに目が覚めてしまう、寝かせようとすると怒る、睡眠時間が短い、朝早く起きるといったように睡眠について何かしらの問題を抱えていることがあります。
発達障害の子の多くに幼い頃、何かしらの睡眠障害が見られることがわかっています。
原因として、発達障害の子は感覚過敏であることが多く、少しの明かりや物音などに敏感に反応してしまい、眠れないということがあります。
また、睡眠は安らぎホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が大きく関係しています。
セロトニンは分泌されることで落ち着きを与えてくれ、精神の安定にもつながり、睡眠の質をよくしてくれる働きがあります。
発達障害の子はセロトニンの分泌が生まれつき少ない傾向にあります。セロトニン不足のため夜になっても脳が覚醒しており、眠くならないということが起こります。
ただ、注意していただきたいのは、寝ない子や夜泣きがひどいから発達障害というわけではないのではないので、睡眠だけでの判断はできません。
2)あまり笑わない・あまり泣かない
赤ちゃんというのは微笑むと微笑み返したり、また自発的な笑みが見られます。嬉しい時に声を出して笑います。
よくじゃれ合っているときにケラケラと声を出して笑ったりますよね。
それが発達障害の可能性がある子には見られないことがあります。
笑いだけでなく、泣きについても同じです。
赤ちゃんは言葉が話せないため、泣くことで、お腹が空いたことやおむつが濡れていることなどを知らせますが、この泣いて表すサインも発達障害の可能性がある子には見られない場合があります。
このような子は特徴として赤ちゃんの頃は静かなので、振り返ったときに親からすると育てやすい子だったという声がよくあがります。
また、これらの様子が見られる場合はコミュニケーションや相手の気持ちをくみ取ることが難しい子である可能性があります。
3)目を合わせない
見つめてもこちらの目を見てこなかったり、人と目を合わせるのが苦手な子もいます。
ただ、幼いうちは親御さんから、注意を向けて欲しいときに顔を覗き込んだり、見て欲しいものを視覚の範囲に入れるので、目を合わせないことに気づきにくということがあります。
こういった子は周りに注意が向けにくい子である可能性があります。
4)言葉で伝えようとしない
言葉がうまく話せない子は指をさして自分の意思を伝える子がいます。
例えば、何か物を取って欲しい時、「あれ、取って」と言葉では伝えず、その場まで親を連れて行き、指をさして取ってのサインを送ったりします。
こういった行動が見られる子はコミュニケーションが苦手な可能性があります。
5)抱っこされるのを嫌がる、手を繋ぐのを嫌がる
発達障害の子どもには五感に非常に敏感な子がいます。
親であろうとも、触れられること自体が不快なので、抱っこされるのを嫌がります。
触感に違和感があることを嫌うので、服も肌触りが良くないものや、タグや縫い目がある服を嫌がることがあります。
6)一人で遊ぶことが多い
子どもは成長段階で3歳頃になると、同じ年の子どもたちと一緒に遊ぶようになりますが、発達障害の可能性がある子は周りの子と一緒に遊ぼうとせず、一人で遊ぶことを好む子もいます。
外の様子をじっと見つめていたり、一人で本を読んだり、おもちゃで遊んでいる様子が見られます。
これはコミューニュケーションが苦手で、一人でいる方が気持ちが楽という子に見られる行動です。
7)人混みが苦手でパニックを起こす
発達障害の子どもは感覚過敏であることから、人が多く集まるところを苦手とします。
実際の例としては、買い物でスーパーに行った際に、パニックなってしまい泣きだしてしまうといったことが見られます。
発達障害の子にとってお店などの周囲の雑音が他の人よりも大きく聞こえてしまい、過度なストレスになっていることがあります。
発達障害の子にとっては街に出るだけで外的刺激を他の人よりも感じやすく、負担になり疲れやすい傾向があります。
8)極度の偏食がみられる
極度の偏食は発達障害の子にみられる特徴の1つとして珍しいものではありません。
偏食は感覚過敏からきている場合もあります。
例えば、野菜が嫌いといった場合、舌も感覚過敏であるため、他の子よりも苦味を強く感じており苦手としていることがあります。
また、感覚過敏の他には強いこだわりからくる偏食もあります。
海外の先進国で広まる発達障害の子が持つ才能!
いかがでしたか?
他にも発達障害の子にみられる特徴として、
- 変化についていけず不安になる気持ちの切り替えができない
- 姿勢をまっすぐに保っていられない(猫背である)
- ルールを守ることが苦手
- 集中力がない
などの様子が見られることがあります。
同じ発達障害でも個人差がありますで、すべてにあてはまることはありません。
お子さんがもしかしたら、発達障害かな?と思うところがありましたら、ぜひ専門家の診断を受けてみてください。
そして発達障害であった場合は優れた才能を持つギフテッドである可能性があります。
発達障害であるからこそ持って生まれた才能が存在します。
発達障害は日本ではマイナスのイメージが大きいですが、アメリカをはじめカナダ、イギリスなど海外の先進国では発達障害の人が持つ才能が認知されており、日本人が持つ発達障害のイメージとはまた違ったものがあります。
日本でも、発達障害のマイナス面だけにスポットをあてるのではなく、その点を踏まえた上で、プラスの才能にも目を向けた、新しい取り組みが今後されていくことでしょう。
それでは!