発達障害の人に向いている仕事とは?

発達障害の人に向いている仕事

発達障害の人に向いている仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。

実は、発達障害だからこそ向いている仕事があります。
苦手なものは避けて、好きなものや才能を活かせるような仕事に就くことができたらいいですよね。

発達障害でも弁護士、医師、アーティスト、スポーツ選手、著者など世界中で多くの人が活躍しています。

脳の個性と才能を活かすことができれば、他の人よりもむしろ力を発揮することができるんです。

今回は発達障害の種類別に向いている仕事や特性についてお伝えしていきます。

抜群の行動力!ADHD

ADHDに向いている仕事ADHDの人は同じ場所に留まらず、飛び回れる仕事が向いています。

ADHDの特徴である活発な脳、リスクを恐れない、あらゆる面から問題点を見ることができる、簡潔で明確な解決策を見つけることができるなどの特性を活かした仕事が向いています。

ADHDの人にとって、ずっと同じ空間で単純作業や事務作業をやり続けるのは苦痛でしょうがありません。

体を動かしたり、日々変化のあるものを好む傾向があります。

才能が活かせる職業には次のようなものがあります。

・ 発明家
・ 設計士
・ 芸術家
・ 写真家
・ パイロット
・ スポーツ選手
・ スポーツインストラクター
・ コーチ
・ 講師

・ アナウンサー
・ ファッションモデル
・ 広報コンサルタント
・ 営業マン
・ 著者

・ 編集者
・ 警察官
・ 消防士

IT業界を支える!自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムに向いている仕事自閉症スペクトラム(自閉症、アスペルガー症候群)の人は細部を見る能力(局所分析力)が高く、記憶力にも優れています。

また一つのことを継続してやり続けることができるため、研究者や技術者にも向いています。

これから期待されているIT業界、特に人工知能の研究などで自閉症スペクトラムの人の力が多いに役立つでしょう。

シリコンバレーのIT企業ではむしろ欲しているほどです。

また自閉症スペクトラムの人は感覚が鋭く、聴覚、視覚、嗅覚に優れていることが多いです。

そのため苦痛の原因になる刺激を取り除き、心地よく働ける環境作りが大切になってきます。

才能が活かせる職業には次のようなものがあります。

・ コンピュータープログラマー
・ 工業デザイナー
・ 検査技師
・ 会計士
・ 工芸職人
・ 飛行機、自動車整備士
・ 大工
・ 庭師
・ 事務員
・ 銀行の出納係

自閉症スペクトラムの人はフリーで仕事をすることで、会社のしがらみから解放され能力を発揮できることがあります。

規格外の発想と優れた芸術性!ディスクレシア

ディスクレシアに向いている仕事ディスクレシア(読字障害)は右脳が発達しており、他の人よりも視空間能力に優れています。
芸術的な才能もあります。

ただ、文字を読む仕事が主となるものは苦痛であるならば、避けた方が良いでしょう。
幼い頃から訓練を受けると、受けなかった場合よりもずっと読む力がつきます。

またこれは大人のディスクレシアの人にも言えます。
大人であっても専門の訓練を受けることで、改善される場合は多く見られます。

才能が活かせる職業には次のようなものがあります。

・ グラフィックデザイナー
・ インテリアデザイナー
・ アニメーター
・ 映画製作者
・ 技術者
・ 物理学者
・ 芸術家
・ 建築家

・ 起業家
・ コンピューターソフトの設計者
・ 外科医
・ 発明家
・ 写真家
・ 操縦士
・ カメラマン
・ ファッションデザイナー
・ 広告デザイナー
・ 製品デザイナー

参考:「脳の個性を才能にかえる 子どもの発達障害との向き合い方」トーマス・アームストロング/ NHK出版(2013/6/25)

いかがでしたか?発達障害は脳の障害です。

神経回路の一部がうまく機能しないために他の人と比べてできなかったり、苦手なところがあるんです。

しかし、一方で脳の構造上、得意とする分野もあります。

そこを伸ばして活かせれば、社会から重宝される人になることもできます。

苦手なものを極力避け、特性を理解した上でどんな仕事に就いたら良いのか考えていく上での参考にしていただけたらと思います。

それでは!

発達障害の人に向いている仕事