5歳になっても「かんしゃく」がおさまらない!?発達障害の子どものサイン

5歳になっても「かんしゃく」がおさまらない!?発達障害の子どものサイン

5歳になってもお子さんのかんしゃくがおさまらない場合、それは発達障害のサインかもしれません。

「同じ年の子どもと比べてかんしゃくがひどい。」そんな悩みを抱えていませんか?

かんしゃくの原因や対処法、発達障害との関係性についてお伝えしていきます。

かんしゃく(癇癪)とは?

大きな声で泣きわめく、奇声を発する、暴れる、物を投げる、周りの人を叩いたり、蹴ったりする、床に転がって駄々をこねる。

など、自分の思い通りにならず、気持ちが爆発してしまう状態のことを言います。

一度かんしゃくを起こすとなかなかおさまりません。

どんな時にかんしゃくを起こす?

どんな時にかんしゃくを起こす?

生活の中で起こるかんしゃく

  • まだ遊んでいたい
  • 買ってほしいものを買ってもらえなかった
  • 食べ物が気に入らない
  • お腹が空いた
  • 疲れた
  • 眠たい

1歳頃からかんしゃくが見られるようになり、2歳から4歳までが一番多く見られます。

かんしゃくは成長と共に軽減されていきます。

5歳頃までは発達障害でない子どもにもみられますが、5歳を過ぎてからもかんしゃくが全くおさまらない場合、発達障害の可能性があります。

かんしゃくの原因

コミュニケーションの障害からくるものといわれています。

自分の感情をうまくコントロールできないこと。

自分の感情をうまく伝えられないことが大きな原因とされています。

かんしゃくを起こす時は、お子さんからのメッセージです。

  • 行動をやめてほしい、場所が嫌だなどの拒否
  • 望みが通らない時の要求
  • かまってほしい、注目してほしい

かんしゃくを起こした時の対処法

では実際にお子さんがかんしゃく起こした時にはどのように対処するのがよいのでしょうか?

気落ちを落ち着かせる

かんしゃくを起こしている時は子ども自身も止められません。パニック状態に陥っています。

まずは、気持ちを落ち着かせるために、抱きしめてあげましょう。

また、また着かせるために静かな所へ場所を移動することも効果的です。

子どもに怒っている理由を説明させる

パニック状態がおさまったら話せる年齢であれば、お子さんに怒っている理由を説明させます。

「何が嫌だったの?」「どうして怒っているの?」子どもに話させることで、お子さん自身がなぜかんしゃくを起こしたのか整理することができ、自分の自身のことを知ることができます。

かんしゃくがおさまった褒める

かんしゃくがおさまったら褒めてあげましょう。「落ち着くことができたね。えらいね。」

などの言葉がけが大切になってきます。

褒められたことで、学習をします。

気をつけたいこと・やってはいけないこと

かんしゃくを起こしている最中、親が気をつけないといけないことはなんでしょうか?

叱らない

かんしゃくがおさまらず、ついつい親もイライラしてしまいます。「いい加減にしてほしい!」手を出したくなることもあるでしょう。

辛いですよね。

泣きたいのはこっちだと思う親御さんも多いのではないでしょうか。

ただ、かんしゃくを起こしている最中に叱るとさらに激しくなり、逆効果です。

ですので、大勢の人がいるところであれば静かなところへ移動して落ち着くのを待ってあげましょう。

子どものいいなりにならない

かんしゃくを起こしたからといって、親が子どものいいなりになってはいけません。

親は常に一貫した態度をとることが大切です。

お子さんはかんしゃくを起こすことでこれまで要求や望みを叶えてきた可能性があります。

かんしゃくすると→要望が叶うと学習してしまうと、かんしゃくが習慣化されてしまい、繰り返してしまいます。

ですので、ダメなものはダメなんだということは一貫し、なぜ、いけないのかを説明してあげましょう。

1度や2度の説明では習慣化しませんので、根気強く続けることが大切です。

かんしゃくを起こす前に

かんしゃくを起こす前に、親子でできる対策にはどんなものがあるでしょうか?

約束をする

約束をする

先に約束ごとを提示してあげ、我慢ができたら褒めてあげましょう。

  • 今日はお買い物で何も買わないよ
  • お菓子は1つだよ
  • ゲームは○回やったら友達と交換

先に具体的な表現で示してあげる

いい加減にしなさい!といいたくなったら、
あと何分で終われそう?
タイマーを使ってみる

あと少し待ってね
あと○分(○秒)待ってね
具体的な数字で伝える

ぐずり始めたら、
どうしたらいいと思う?一緒に考えよう
自分で考えさせて、納得させる

いかがでしたか?

かんしゃくが5歳を過ぎてもひどく続く場合は早めに相談機関に相談されてください。

決して親のしつけが悪いわけではありません。発達障害は特有の脳を持っているのです。

そして、発達障害の子を持つ親にとっては日々の生活そのものが根気のいるものとなってきます。

発達障害とギフテッドは紙一重。障害はあるものの、一方で才能に恵まれているお子さんかもしれません。

発達障害もギフテッドも特別な教育が必要となります。

親が早く気付けば、気付くほど、適切な教育を受けることができます。

我が子がそうかもしれない。そう思った方は勇気を出して、診断されてみてください。

それでは!
 
 

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